レイコの日記 元商社OL 蘭子さんが聞く、レイコのお茶入門

お茶便り 平成19年2月 << 1号 お茶の世界ってどんなとこなの?編 >>


 みなさん、こんにちは。

 今年の冬は、暖かい日が続いています。立春も過ぎたこの季節、一服のお茶を嗜みたい…。元商社OLの私、蘭子さんが、海外のお客様に日本のおもてなしの心をお伝えすべく、茶道についてレポートいたします。

 実は、お茶の関係者は案外身近なところに一人いました。裏千家で茶名(宗玲)をお持ちのレイコさんです。(パチパチ。レイコさん一人で手をたたく)

 蘭子 「レイコさん。茶道って随分敷居が高いって感じてしまいますが、実際はどうなんでしょう?」

 レイコ 「すごく長い歴史と伝統があるので、奥が深いのは確かなんですけど、楽しむことが一番なんです。やってる方がいらっしゃれば、まずは連れて行ってもらって、体験してみるといいと思いますよ。」

 蘭子 「やってる方が近くにいないときはどうすれば…」

 レイコ 「うちの会社にいらしてくださいませ…。
 (準備がありますので、要予約でございます!) 」

お茶の歴史は長〜い(文章も長めです。挿絵は、まゆこさん。by蘭子)
 お茶を飲む習慣は中国から伝わったもので、もともと薬用として飲まれていました。日本にお茶が伝わったのは奈良時代(710784年頃)で、遣唐使や留学僧が持ち帰ったと言われています。当時は“団茶(だんちゃ)”といってお茶の葉を固めた団子状のものを削ったものを煎じて飲んでいました。唐(618907)で仏教を学んだ最澄767822)が、日本で初めてお茶の種を持ち帰り比叡山のふもとに植えました。中国では宋(9601279)の時代に茶の栽培が発達し、現在のお茶に近いものになってきました。日本でも足利時代(13361573)に僧侶から公家そして武士階級へと広まっていきました。そして足利義政の時代に茶の湯(茶会)が生まれますが、この頃のお茶は贅沢なものでした。のちに足利時中期には村田珠光14231502)により簡素な茶法が楽しまれ、民衆へと広がっていきました。

そして織田信長の時代には千利休によって今日の茶道が確立しました。

利休は点前や道具を簡素にしてその美しさを単純化していきました。また茶道具も唐ものだけでなく日本のものも取り入れていきました。

 その後、信長が本能寺の変で倒れた後は豊臣秀吉に迎え入れられ、よき相談相手として戦のときにも運搬できる茶室とともに利休を伴っていましたが、最後は秀吉の命令により切腹することとなります。

利休の死後千家を継いだ息子の少庵は早くに隠居し利休の孫である宋旦が継ぎました。千家三世の宋旦は三男の宋左に不審庵を継がせ表千家とします。自身は四男宋室とともに敷地内に茶室(今日庵)を建て隠居しました。
これが裏千家の始まりです。その後次男の宋守が官休庵を建て武者小路千家をおこしたのでこの三つを三千家と呼びます。

お茶を習うには、何が必要なんでしょうか?(費用がかかりそうで、ちょっと不安です by蘭子)
 レイコ 「お金は、かけようと思えば果てしなくかかるかも…。でも、お金をかけるだけが茶事ではありません。身近に感じて、楽しむには、1〜2万円で、基本セットを買いそろえてみてはいかがでしょう。」

 @ 扇子・・・席入りやあいさつ、床を拝見するときに使います。
 Aふくさ・・・器物を清めるためのもので、女性用は朱色、男性用は紫色が基本です。
 B古ぶくさ・・・濃茶を頂く時や器物を拝見するときなどに用います。
 C懐紙・・・お菓子をのせたり、器物を拭いたりするためのものです。
 Dようじとようじいれ・・・お菓子をいただく時に使います。
 Eふくさばさみ・・・懐紙やふくさを入れるもの。裂地やあ形もさまざまあります。
 F替えたびとたび入れ(洋服の場合は白い靴下を忘れずに)

 レイコ  「改まった茶事には着物で出席しますが、気軽なものであれば洋服でも大丈夫です。でも、短すぎるスカートやジーンズは避けてくださいまし…。それから指輪、時計等ははずして席入りをするのがマナーです。マニキュアは透明でシンプルな物ならOK。」
 蘭子 「わかったわ! 茶器を大切に扱うということなのですね。」
お茶といえば、「お茶菓子」ね by蘭子

レイコ 「レイコムのある番町の街は皇居、半蔵門のすぐそば。和の雰囲気漂うこの街には鶴屋吉信、鶴屋八幡、鼓月、きんつばで有名な一元屋などお茶菓子の美味しい和菓子店もいっぱいですことよ。」

蘭子 「レイコさん。今日はなんだかしゃべり方が少し変な感じ…。」

レイコ 「そんなことはなくてよ。ホホホ…。ところで、お茶には濃茶(こいちゃ)薄茶(うすちゃ)があるのをご存じかしら。濃茶と薄茶は使うお抹茶の量が違いますのよ。一般になじみのあるものが薄茶おうす)で、お茶碗で回し飲みしていくのが濃茶です。濃茶はフォーマル、薄茶はカジュアルなもので、薄茶を頂く時は、正客はお茶をたてて下さる方との会話を楽しんだり、おかわりも大丈夫なんです。
御菓子にも、種類があります。
@主菓子(おもがし)・・・餅菓子、きんとん、季節により粽(ちまき)、水無月(みなづき)等の生菓子のことで濃茶のときにいただきます。
A干菓子(ひがし)・・・落雁(らくがん)、煎餅、有平糖(ありへいとう、こんぺいとう)等の乾いたお菓子のことで薄茶のときにいただきます。
有平糖を頂く時には口に残したまま薄茶を頂いても大丈夫です。)

 茶道でお菓子を頂くのは懐石と呼ばれる食事の後になります。茶会のメインである『濃茶』を頂く前に懐石、お菓子をお出しして空腹を避け美味しく濃茶を楽しんでいただくのです。日本のお菓子は厳選された素材を使いとても丁寧に造られます。季節を感じさせるお菓子を頂くことで、茶事の印象が深まります

お茶碗や御菓子の器にもこだわりが…。 by蘭子
主に唐物(中国)の青磁器・白磁器、高麗物(朝鮮半島)の井戸茶碗、和物(日本)の唐津茶碗・楽焼茶碗・織部茶碗に分けられます。


濃茶・・・楽茶碗などの文様のない地の茶碗が使われ、色は黒、赤、あめ色などが主流です。

薄茶・・・文様のある季節感があるものも用いられます。

@縁高・・・濃茶のときの主菓子器で正式なものです。塗り物の重箱の形をした器です。

A
菓子鉢・・・主菓子器で陶磁器の鉢を使います。

B干菓子器・・・漆器や木地類(きじるい)または金属器、二・三種類を脚の人数よりも多目に盛ります。

 お茶菓子の器はあまり形式にこだわらず、夏にはガラス素材といった季節感のある器も使われます。
少し戻って「お茶菓子」のこと、もう少し掘り下げてみます… 御菓子にはこだわりが…by蘭子
蘭子 「季節感のあるお茶菓子の名前、由来がちゃんとあるんですねぇ。頂く前に、少し想いを馳せて…。」
レイコ 「私は最近、花より団子よ…。」
 レイコ 「今回のご用意した御菓子は、ご近所にある鶴屋八幡さんのお菓子です。今の時期は、雪ウサギちゃんなんですのよ。なんてかわいいのでしょう!」
(ちなみに、レイコムの加盟している全日本不動産協会のマスコットもウサギちゃんです)

 「鶴屋八幡さんの御菓子は、お味も見た目も、とても上品で繊細です。このウサギちゃん、食べるのが惜しい…。それに、下の写真の飴でできた土筆(つくし)ちゃん、梅枝(うめがえ)という名ですが、今の時期のお菓子です。本当に頂くのがもったいないくらい…。」

蘭子 「でも、食べてしまうのですよね」
レイコ 「…」

一月初釜/花びら餅
二月暁の茶事/厳冬の時期に夜半から夜が明けていく風情を楽しむ茶事です。
三月利休忌/千利休を偲びお茶をお供えする茶事です。茶せんも使わずお湯に抹茶を入れたもの(仏茶・くちゃ)を床の間にいらっしゃる利休にお供えするものです。
(以下、季節と代表的なお菓子です)
<梅>1〜2月の花…月ヶ瀬 <鶯>早春…鶯餅、<節分>立春の前日…ほら貝餅、豆落雁、

<椿>玉椿(たまつばき)、大神楽椿(だいかぐらつばき) <雛祭り>引千切 <桜>おぼろ桜、桜餅

四月/野点

五月初風炉/五月になると茶室の炉をふさいで風炉の季節になります。お菓子は初夏らしい爽やかなもので季節感を演出。
六月/梅雨の茶
七月朝茶/盛夏の時期に早朝行われる茶事。爽涼を求めて行われる茶事です。道具もしつらいも清涼感を大切にしたものにする。
八月/八朔(はっさく) 徳川家康が始めて江戸城に入った後に家臣が登城し祝詞を述べたことに由来します。茶道では弟子達が家元に挨拶に行く暑中見舞いの日となっています。
(以下、季節と代表的なお菓子です)
<牡丹>水牡丹 <更衣>衣替え、平安時代には陰暦四月一日…夏衣(なつごろも) <端午>粽(ちまき)、柏餅 <紫陽花>梅雨、紫陽花 <青梅>露、青梅 <水無月>陰暦六月…水無月 <七夕>七夕祭、織姫…星の雫 <水羊羹>水羊羹 <朝顔>朝顔


九月/天然忌七事式
十月
名残/十月半ばから十一月初めにかけて炉開きの前に行われる風炉の名残の茶事です
(以下、季節と代表的なお菓子です)
<萩><桔梗>初秋…萩の露、こぼれ萩、桔梗

<菊>吹上菊 <月>月世界 <実り>栗餅
<秋日>あぶり餅、やきもち、粟餅

十一月口切の茶事・
炉開き/炉開きは冬の茶事の走りで十一月初旬頃に行われます。
十二月夜咄/夜会ともいいます。夜長の時間に行われ、午後5時頃から始まり、暖かくもてなすために四畳半以下の小間がふさわしいとされます。この茶事でのみ観ることができる作法もあって、「茶事は夜咄にてあがり候」といわれるほど、主客ともに難しい茶事です。

歳暮/師走が押し迫った時期に行われる茶事です。この一年の交誼に感謝し一年を振り返るものです。(以下、季節と代表的なお菓子です)
<霜> <年の瀬>年末…そば饅頭 <氷><雪>うす氷、雪餅

たとえば「お茶事」で、ゆったりとした「非日常の時間」はいかがでしょうか?
 今回はレイコさんと蘭子さんの「お茶入門編」でした。

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 お薄茶を頂きたくなったら、当社へどうぞいらして下さいませ。和菓子と不動産情報をご用意してお待ち申し上げております…。(要予約でございます) byレイコ

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